以前、ご紹介したように、たらふく家ではNHKの朝ドラをみています。
このシーズンは『舞いあがれ!』。飛行機にまつわる女性の物語です。
今週観たのは、主人公の舞ちゃんが、幼馴染の貴司くんに告白するに至る一連の物語(第20週「伝えたい思い」2月13~17日)。
『舞いあがれ!』は、ラブロマンスなの?
いや、ラブロマンスはひとつの要素で、ひとりの少女の成長物語です。
貴司くんは歌人で、第一歌集を出すために、編集者から、殻を破った歌を10首作れといわれて、スランプに。
貴司くんは引っ込み思案で、世の中で生きづらく、会社を辞め、じぶんを見つめなおすために旅に出るような性格です。
ちょっとエキセントリックな編集者は、売れる歌、インパクトの強い歌を! と貴司くんに要求します。まるで貴司くんの短歌と方向性が違う。
そして、主人公の舞ちゃんとはお隣どうしで幼馴染。
お互いに好きなのですが、告白できません。
そして、貴司くんのところに、ファンの女性が出入りするようになり、舞ちゃんも気が気じゃありません。
エキセントリック編集者は貴司くんに、自分をさらけ出せ! 好きな人に向けて歌をかけ、といいます。
余談ですが、たらふくの場合、強く気持ちをさらけ出す短歌に魅かれるのは確かですけど、貴司くんのように繊細な表現で、自分の内なる気持ちを歌う短歌の方が好みですね。
ファンの女性は、貴司くんが以前、舞ちゃんに送った短歌が恋の歌だということに気づきます。そして手を引きます。同時に舞ちゃんも貴司くんが昔から好きでいてくれたということを知ります。
この辺の一連の流れがやきもきするストーリーで、家族一同、引き込まれました。
結局互いに告白し、貴司くんは自分の気持ちを直接的にこめた短歌も作れてめでたしめでたしとなります。
その過程で、舞ちゃんは、短歌はその時の風景や一緒にいた人たちや気持ちを永遠に残すことができるんだね、というようなことをいいます。
一方で、家業のねじ工場で舞ちゃんは、PRも兼ねて会社員紹介のブログを書こうとします。
最初に、舞ちゃんは、祖父の代から務めるベテラン工員の取材をしようとします。
しぶるベテランを、ねじは残るけど、作った人の思いは残らない。ブログならそれを残せるといって説得します。
短歌もブログも、その時の気持ちや状況のタイムカプセルで、あければいつでも思い出せるという点で似ていると思いました。
この『たらふくタイムズ』というブログも、いろんなノウハウや情報を発信する道具ではありますが、わたしにとってのタイムカプセルにもなるんだなあ、と最近、とみに思うようになりました。
ブログで日記を残すのも、なかなかいいもんだと思います。
それではね、チャオ!