たらふく家は一件家です。
そして小さな庭があります。
家を買って間もないころ、夫婦で庭木を買いに行きました。
3本の庭木を買いました。
ヤマモモ、アオダモ、ヤマボウシです。
ヤマモモはすでに切ってしまい、いまは玄関へのエントランスの右と左にそれぞれ一本ずつ、アオダモとヤマボウシが残っています。
どちらも夏になると枝を伸ばし、おおいに葉を茂らせます。
それで困ったことも起こるわけです。
えーなにが起きるの?
木の花とか、花に寄ってくる虫を求めてなのでしょうか?
なんと、スズメバチがやってくるのです!
たらふくが住んでいるあたり、むかしは山だったといいます。
地元生まれの友達が、子供の頃、よく遊んでいたといっていました。
その山を削って、宅地にしたわけです。
スズメバチにしてみれば、もともとは彼らの土地。
やってきてもなんの不思議もない。
だけど、わたしたちはやって来られると困るのです。
シーズンになると、巣をつくろうとブンブンあたりを飛び回ります。
スズメバチの怖さはいろいろ喧伝されていますから、とても手が出せません。
巣をつくられたことも何度かあります。
業者に頼んで駆除してもらったこともあります。
お酒とか甘いものを入れたトラップをぶら下げておくとよいといわれてぶら下げたら、わんわんスズメバチがやって来て、トラップがまるで繁盛しているスナックのように酔っ払いのスズメバチでいっぱいになったこともあります。
木の葉が茂り、風通しが悪くなると、虫がたむろし、スズメバチがやってくる、という説もあります。
なので、枝を切ることになりました。
当然、スズメバチがやってこなくても、木の枝の手入れは必要ですしね。
木が成長するにつれ高所作業になるわけで、年とともに、だんだん伐採作業が難しくなってきました。それに、こまかく木の手入れをする時間的余裕もなくなってきました。なので、年々、切り方が大胆になってくる傾向があります。
家の近くの街路樹……。
市が枝の伐採をするのですが、それこそ、「ザ・バッサイ!」というようにバッサリと切ります。かなり根本からバサバサと枝を切ります。
だ、大丈夫かよ……。と思うくらい大胆に切ります。
でも、夏になるとちゃんと枝を伸ばし、葉を茂らせます。
それを見習うこととしました。
たらふくとしては、木も生き物だからなあ、と切るとき、ちょっと心が痛みます。
少しでも伸ばしてあげたいなあ、とも思います。
でも、スズメバチで大さわぎになるのも困るので……。
「えいっ!」と心の中で叫んで、木を切ります。
ことしはかなり大胆に切りました。
大胆に切ると、切るのは早いのですが、切ったあとの後片付けが大変です。
たらふく家には、直径2センチくらいまでの枝が切れるハサミと、ふつうののこぎりしかないので、切り落とした太い枝は、またのこぎりで短く切る必要があります。
「筋トレ、筋トレ」と心に念じながら、のこぎりを引きました。
なんと、大きなゴミ袋が5袋分になりました。
大変な筋トレです。
これも、木を傷つけた報いでしょうか?
かもしれません。
これで痩せるでしょうか?
いや、痩せてほしいものです。せめて。
今回切ったのは、ヤマボウシです。あと、残りの一本、アオダモを切る必要があります。
今週末、晴れたら切りましょう。
そして痩せましょう。
それではまたね、チャオ!